こんにちは。
スモールジム代表トレーナー
近藤です。
さて、皆さんグリコーゲンローディングという言葉をご存じでしょうか?
これは長距離走や持久力が求められる競技において、エネルギーを効率よく蓄積し、レース当日に最大限のパフォーマンスを発揮するための方法です。
この手法では、レース本番の4日前までは通常の食事を摂り、レース3日前からは米、パン、麺類、いも類などの炭水化物を多く含む食品を積極的に摂取します。
これにより、体内に新鮮なグリコーゲン(糖質エネルギー)を蓄積し、持久力を高めることが目的です。
過去には、現在とは異なる方法が主流でした。
1週間前から炭水化物の摂取量を大幅に減らし、体内のグリコーゲンを一度枯渇させ、その後3日前から炭水化物を中心とした食事に切り替えるという方法です。
この「グリコーゲン枯渇と再補充」のサイクルを行うことで、より多くのグリコーゲンを体内に蓄えることができると考えられていました。
しかし、この方法には大きな課題がありました。
炭水化物制限中にエネルギー不足となり、選手が体調を崩したり、コンディションを保つことが難しくなったりするケースが多く見られました。
その結果、レース当日のパフォーマンスが落ちる選手も増加し、この古い方法は次第に見直されるようになったのです。
現在では、炭水化物を制限することなく、レース3日前から炭水化物の摂取量を増やす今の方法が広く採用されています。
この方法では、選手はエネルギーを十分に保ちながらコンディションを整えることができるため、より安定したパフォーマンスを発揮することが可能です。
グリコーゲンローディングは今では一般的な手法となり、持久力が必要なスポーツでは広く知られるようになりました。
しかし、まだ古い方法を実践し続けている選手もおり、その結果、コンディションを崩してしまうケースもあります。
重要なのは、最新の栄養戦略を理解し、体調を管理することです。
正しい知識と方法を取り入れることで、選手はレース本番に向けて最適な準備ができるますね。