こんにちは。
スモールジムYell代表トレーナー
近藤です。
いつもお伝えしているように、身体の回復には「良い睡眠」と「良い食事」が欠かせません。
そして、筋肉の材料として重要なのがタンパク質です。
今日はそのタンパク質の話ではなく、少し視点を変えて「食事の順番」についてお話ししたいと思います。
多くのメンバーさんが、バランスよく食事をとるよう心がけているとお聞きします。
その中でも「野菜から食べるようにしている」と答える方が多いですね。
特に年配の方では、これに強いこだわりを持っている方も少なくありません。
その理由としてよく耳にするのが、テレビの健康番組で「サラダを先に食べると太りにくい」と紹介されていたから、というものです。
この考え方自体は間違っていないのですが、運動後の身体の回復という観点から見ると、必ずしもベストとは言えない場合があります。
なぜそう言えるのか、一緒に検証してみましょう。
食事をすると、血糖(血液中の糖分)が上昇します。
これを一定に保つために、私たちの体はインスリン(膵臓から分泌されるホルモン)を使って余分な血糖を脂肪細胞に蓄えます。
この仕組みが、いわゆる「太る原因」となります。
一方、野菜を先に食べることで、食物繊維が糖分の吸収を緩やかにし、血糖値の上昇を抑える効果があります。
その結果、インスリンの分泌量も減少します。
この方法は、肥満を防ぎたい人や痩せたい人にとっては非常に有効です。
しかし、運動後の身体の回復を考えると、話は少し変わってきます。
インスリンの分泌が抑えられると、体が必要とする栄養素の吸収が滞る可能性があります。
その結果、筋肉の修復や成長が遅れてしまうことも考えられます。
ですので、野菜から食べる方法がすべての人に適しているとは限りません。
特に、運動をしている方や筋肉をつけたい方には、この方法が最適ではない場合もあるというお話です。
ただし、最終的には個人差があるため、どの方法が自分に合うかを見極めることが大切です。
私が皆さんにおすすめしているのは、「細かいことにこだわりすぎず、5大栄養素をしっかり摂り、食事を楽しむこと」です。
これが、健康的な体を作る第一歩だと考えています。
楽しく食べて、健やかな体を目指しましょう!