· 

ビタミンB1について

こんにちは。
スモールジムYell代表トレーナー
近藤です。
これまで5大栄養素を中心に、体の基盤となる栄養についてお伝えしてきました。
今回はその中から ビタミン についてご紹介します。
ビタミンは、たんぱく質や炭水化物のように 体をつくる材料 にはなりませんし、直接エネルギーにもなりません。
しかし、不足すると体の調子が悪くなったり、疲れやすくなったりします。
例えるなら エンジンオイル のような存在。
エンジンオイルがないと車はスムーズに動かないように、ビタミンが足りないと体の働きもうまくいかなくなります。
ビタミンは大きく 13種類 あり、「水溶性」と「脂溶性」の2つに分類されます。
  • 水溶性:ビタミンB群(8種類)、ビタミンC
  • 脂溶性:ビタミンA、D、E、K
この中でも特に不足しやすいのが 水溶性ビタミンのB群とC です。
これらは汗や尿などで排出されやすいため、こまめに補うことが大切です。
エネルギー代謝に必要なビタミンB1
体内では、食べた おにぎりやパン などの炭水化物が ブドウ糖 に分解され、エネルギーとして使われます。
ただし、このブドウ糖がしっかり細胞に取り込まれるには、 ビタミンB1の助けが必要 です。
たとえば、運動をしているときに、炭水化物をしっかり食べたのに「なんだか疲れる」「エネルギー不足を感じる」といったことがあれば、もしかすると ビタミンB1が足りていない のかもしれません。
ビタミンの摂取量について
厚生労働省の「国民栄養調査」では、ビタミンの 基準値 が公表されていますが、これは 最低限生きていくための量 を示したものです。
特に大量に汗をかくスポーツ をしている場合は、 ビタミンB群とCを通常の10倍くらい摂っても良い でしょう。
水溶性ビタミンは 摂りすぎても尿として排出される ため、過剰摂取の心配はほとんどありません。
それよりも 不足することのほうが問題 です。
ニンニク注射とビタミンB1
「ニンニク注射」って聞いたことがありますか?疲れたときに処方されることがあるこの注射、実はビタミンB1誘導体なんです。
ビタミンB1はエネルギー代謝に深く関わっているので、補給することで 疲労回復に効果がある というわけですね。ちなみに「ニンニク注射」という名前は、 ビタミンB1誘導体のにおいがニンニクに似ている ことからきています。

 

今回は ビタミンの中で特にB1 についてお話ししました。
食事からしっかり摂るのが理想ですが、なかなか難しいときはサプリメントを補助的に使うのも一つの方法です。
特に運動量が多い方は、ビタミンB1を意識的に摂るようにしましょう!