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廃用萎縮って?

こんにちは。
スモールジムYell代表トレーナー
近藤です。
普段と違う動きをした翌日に、「あれ、こんなところが筋肉痛⁉」なんて経験ありませんか?
実はこれ、とってもいいサインなんです。
私たちの筋肉は、使わなければどんどん衰えてしまいます。
この衰えのことを「廃用性萎縮」と言って、実は“老化”よりも怖いとも言われています。
たとえば、機械も長いこと使わないでいると錆びてしまいますよね?
人間の身体も同じです。
歌手が1年間歌わなかった場合、声帯の筋肉を取り戻すのに1年かかることもあるそうです。
さらに、寝たきりの状態になると筋肉の衰えは驚くほど早く進みます。
研究では、たった1週間で筋力が20%も落ち、2週間で40%、3週間ではなんと60%も減ってしまうという報告もあるんです。 筋肉だけでなく、内臓機能まで弱ってしまう可能性も…。
とはいえ、今困っていなければ「まだ大丈夫」と思ってしまうのが人間。
私たちは本能的に“ラク”を選びたくなる生き物です。(一部のストイックさんは別ですが…笑)
もし30歳を過ぎてから運動をせずに過ごしたらどうなるか、ちょっと想像してみてください。
筋肉の柔軟性や関節の動きが、少しずつ、でも確実に失われていきます。
仮に1年で1%ずつ減っていくとしたら、10年後には10%減少…。
それが、背中が丸まり、猫背が定着していく原因にもなっていくんです。
そして、もしデスクワーク中心の生活で何十年も運動をしなかったとしたら——
・猫背+巻き肩が進んで、四十肩に
・呼吸が浅くなって、酸素不足に
・骨盤が後ろに倒れて下腹ぽっこり&便秘に
・目はパソコンに慣れて、近視&老眼が進行
と、こんなふうに、気づかぬうちに身体は“老化”というより“使わないことで衰える”道を進んでしまいます。
でも、ここからが大事です。
ぜひ、ふだんの動きをちょっとオーバーにしてみてください。
「これ、大げさすぎるかも…」と感じたその動きが、実は数年前の“自分にとっての普通の動き”だったかもしれません。
ドキッとした方、どうかそのまま放っておかずに、小さな運動からはじめていきましょう。
大切な身体、少しずつメンテナンスしていけたらいいですね!