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身長が縮んだのは?

こんにちは。
スモールジムYell代表トレーナー
近藤です。
お客さまとの会話の中で、よくこんなお話を耳にします。
「昔より、ちょっと身長が縮んじゃった気がするんです…」
実はこれ、年齢を重ねれば誰にでも訪れる変化なんです。
ちょっと切ないですが、今日はその“身長が縮む原因”について、わかりやすくお話ししてみたいと思います。
私が考える「身長が縮む原因」は、大きく分けて2つあります。
それは 「重力」「老化」 です。
人間は、朝起きてから寝るまでの間、ほとんどの時間を立ったり、座ったり、動きながら過ごしていますよね。
(昼寝できる環境がある方はラッキーですね。)
でも実は、その間ずっと、私たちは 地球の重力(1G) を受けているんです。
この重力に負けないように、私たちの体は「抗重力筋」と呼ばれる大きな筋肉たちで支えられています。
姿勢の良いマッチョなおじさんが多いのは、まさにこの筋肉がしっかり働いている証拠ですね!
とはいえ、人間の体は約60%が水分でできています。
つまり、固体のようでいて、けっこう“やわらかい”んです。
想像してみてください。
プッチンプリンをしばらく置いておくと、だんだん重力でぐにゃっとなりますよね?
人の体の中でも、同じようなことが起きているんです。
とくに、背骨の間にある「椎間板(ついかんばん)」というクッションのような部分はやわらかくて水分も多いため、日中の重力の影響で少しずつつぶれていきます。
その結果、人は1日のうちに1〜2cmほど背が低くなることもあると言われているんですよ。
若いころは寝ることで元の状態に回復しますが、年齢とともにその「リセット力」も弱まってきます。ちょっと悲しいけれど、これが現実…( ´Д`)
そしてもう一つの原因、「老化」について。
どんなにすごい科学技術が発展しても、老化を完全に止めることはできません。
あの秦の始皇帝も、クレオパトラも、永遠の若さを求めましたが叶いませんでした…。
老化によって筋肉量が減ってしまうと、重力に打ち勝つ力も弱くなります。
また、椎間板の中の水分が減ってしまい、つぶれやすくなるんです。
実際、椎間板が1つあたり2ミリ縮むとしたら──背骨には全部で23個の椎間板があります。
計算すると、2mm × 23個 = 約4.6cmも縮んでしまう可能性があるんです。
さらに、骨粗しょう症などで背骨がつぶれてしまうと、もっと大きな変化になることも…。
でも、ここからが大事なポイント。 「どうせ誰でも縮むんでしょ?」と思わないでください。
たしかに、加齢とともに身長が縮むのは避けられませんが、そのスピードや影響の大きさは、私たちの生活習慣で大きく変えられるんです!
いつもお伝えしているように、
・適度な運動
・バランスの良い栄養
・しっかりとした休養
この3つを日々の中で意識していれば、老化のスピードをゆるやかにできるはずです。
「身長が縮んだかも…」と感じたときこそ、日々の体のケアを見直すチャンスかもしれませんね