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肝臓のお話し

こんにちは。
スモールジムYell代表トレーナー
近藤です。
さて、メンバーさんとの会話で「お酒が好きでつい飲んじゃうんですよね〜」というお話が出ました。 たしかに、体のことを考えれば「飲まない方がいい」と言うのが正解かもしれません。
でも、それじゃ人生ちょっと味気ないですよね。
なので私は「限度を守って、飲むお酒も上手に選べばいいんじゃないですか」とお伝えしました。
その流れで、今日はお酒とも関係の深い「肝臓」について、少しだけお話ししてみようと思います。
肝臓は、私たちの体のちょうど中心あたりにある臓器で、普段はあまり意識されないかもしれませんが、実はものすごく働き者なんです。
「レバー」とも呼ばれる肝臓は、ボクシングでは急所として知られていて、ここに一発もらうと立っていられなくなるくらい大切な場所です。
重さは成人男性でおよそ1.5kgほど。内臓の中では最大級の臓器と言われています。
さらに驚くことに、肝臓は一部を切除しても再生する力があるほど生命維持に欠かせない臓器なんです。
そんな肝臓ですが、私たちの体のために365日、休むことなく黙々と働いてくれています。
まさに“無言の臓器”。そしてあまりにも頑張りすぎて、「ブラック企業並み」なんて言われることも(笑)
ただ、その静けさゆえに、何かトラブルが起きても症状が出にくく、気づいた時には手遅れ…なんてこともあるんです。
肝臓は“サイレントキラー”とも呼ばれています。
そんな肝臓の主な働きを、今日は3つに絞ってご紹介しますね。
① 胆汁(たんじゅう)の生成
胆汁は、食べ物の脂を分解・吸収するための大切な消化液。 なんと、1日あたり1リットルほども作られていると言われています。
② 栄養をエネルギーに変える
食べたものは胃や腸で分解・吸収されて、栄養素として肝臓へ運ばれます。 そこで肝臓が栄養をエネルギーに変換し、全身に届けてくれるんです。 この働きから、肝臓は「人体の化学工場」とも呼ばれています。
③ 解毒・分解
お酒(アルコール)を飲むと、肝臓が毒性のあるアルコールを分解して無害な物質に変えてくれます。 「お酒に強い・弱い」は、この分解能力の違いなんですね。 また、薬の成分も肝臓で分解されるため、ずっと体に残らずに済んでいるんです。
ただし、薬をたくさん・長期間にわたって飲んでいる方は、それだけ肝臓に負担がかかっているということでもあります。
こんなふうに、肝臓は私たちが気づかないところで、500種類以上もの仕事をこなしてくれています。
昔から「肝心要(かんじんかなめ)」なんて言葉がありますが、まさに肝臓と心は、人が元気に生きていくための“要(かなめ)”なんですね。
次回は、現代人に増えてきている「脂肪肝」と、それに伴う肝臓の怖いお話をお届けしたいと思います。