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肝臓のお話し②

こんにちは。
スモールジムYell代表トレーナー
近藤です。
さて、前回に続いて、今回も「肝臓」についてお話しさせていただきます。
肝臓は、なんと500種類以上もの働きをしてくれている臓器です。そんな大忙しの肝臓ですが、もしその機能が弱ってしまうと、体にさまざまな不調が現れてしまいます。
その最初のサインとして多いのが「脂肪肝」です。
脂肪肝とは、肝臓に余分な脂肪がたまってしまっている状態。
健康な肝臓はつるんとしていてきれいな見た目ですが、脂肪肝になると黄色く変色し、見た目からして「あ、ちょっとマズいかも」という感じになってしまいます。
さらに脂肪肝の状態が長く続くと、約15%の方が「肝硬変」に進行してしまうと言われています。
肝硬変とは、脂肪肝によって肝臓に炎症が起き、細胞が壊れ、その部分が硬くなってしまう状態。肝臓の働きが大きく低下し、能力が3割以下になってしまうとも…怖いですよね。
脂肪肝が進むと、肝硬変だけでなく、肝臓がんに発展するリスクも高まります。
さらにやっかいなのが、肝臓は「痛みを感じる神経」がないため、重症化しても症状に気づきにくいという点です。
黙々と文句も言わず働いてくれる“沈黙の臓器”だからこそ、悪くなってもサインが出づらいんです。
では、脂肪肝の主な原因を見てみましょう。
脂肪肝の原因は主に生活習慣の乱れです。
過度の飲酒
お酒を分解するために肝臓がフル稼働することで、本来のエネルギー変換機能が追いつかなくなり、脂肪として蓄えられてしまいます。
食べ過ぎ
栄養が過剰になると、肝臓がそのまま脂肪として抱え込むようになります。美味しいものの食べすぎにはご注意を。
極端なダイエット
「えっ、ダイエットでも脂肪肝に?」と驚かれるかもしれませんが、たんぱく質が不足すると、肝臓で必要な材料が足りず、脂肪がたまりやすくなります。偏った食事や、極端な糖質制限などにも注意が必要です。
甘いものだけ食べていると、たんぱく質が足りず、エネルギーが全身に送れずに肝臓に脂肪がたまってしまう…そんな悲しい悪循環になることも。
実は、見た目が痩せていても脂肪肝というケースも少なくないんです。
これはちょっとショックですよね。
少しでも気になる方は、一度病院で検査してみるのもおすすめです。
血液検査で肝臓の状態はすぐに分かります。
もし脂肪肝と言われたら、、、
まだ間に合います! 肝硬変になる前に、生活習慣を見直して、肝臓に優しい毎日を過ごしましょう。