
春の陽気が心地よくなり、外を歩くのが楽しい季節になってきましたね。
木々の緑や花の彩りを感じながらの散歩は、気分もリフレッシュできて、とてもいい時間になります。
さて、健康に関する話題でよく耳にする「1日1万歩」という目標、実はこの数字に明確な医学的根拠があるわけではないことをご存じですか?
もともとは1960年代の日本で、ある万歩計のキャッチコピーとして生まれたという説があります。
つまり、健康のための最適歩数というよりも、マーケティングの影響が大きかったというわけです。
とはいえ、歩くこと自体が健康に良いのは間違いありません。
例えば、60歳以上の方では、おおよそ1日8000歩までは歩数が増えるほど死亡リスクが下がるという研究がありますが、それ以上になると効果は横ばいになるようです。
一方で、60歳未満の方では、1万歩くらいまでは有効とされています。
ただし、たくさん歩けば良いというわけでもなく、関節に負担をかけすぎないよう注意が必要です。
ウォーキングに加えて、スクワットなどの筋力トレーニングも取り入れると、よりバランスの良い運動になります。
歩くことは手軽な有酸素運動でもあり、体重管理にも効果的です。
「自分の足で歩き続けられる力」は、人生を元気に楽しむための土台。
毎日の中に、気持ちよく歩く時間を取り入れて、自分の体をいたわりながら健康を育てていきましょう。