
こんにちは。
スモールジム代表トレーナー
近藤です。
私たち大人世代になると、今まで気にならなかった体のあちこちに違和感や痛みを感じることが増えてきますよね。
その中でも「ふくらはぎ」は、実はトラブルが出やすい場所のひとつです。
たとえば、運動不足や水分不足などが原因で筋肉が硬くなり、ちょっとした動きで「ピキッ」とつってしまった…そんな経験、ありませんか?
特に運動中につる場合は、筋肉の疲労や柔軟性の低下、水分やミネラルの不足、冷えなどが重なって、ジャンプの瞬間などに「激痛」が走ることも。
私も味わったことがありますが、本当に地獄ですよね…。
でも、もしふくらはぎに「つる」以外の変な痛みが出ている場合は、単なる筋肉の問題ではない可能性もあります。
実は、ふくらはぎの痛みは他の部位からの“サイン”かもしれないんです。
今回は、ふくらはぎの痛みの原因を4つのタイプに分けて、ざっくりご紹介してみます。
①腰が原因の場合
慢性的な腰痛や、腰のだるさがある方は要注意。 腰から出ている神経は、ふくらはぎまでつながっているため、腰の不調がふくらはぎの痛みとなって現れることがあります。
たとえば、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、腰椎分離症などがあると、神経が圧迫されて痛みが出ることも。
この場合は、腰の状態を整えることで、ふくらはぎの痛みも軽くなることが多いです。
②座骨神経痛が原因の場合
ふくらはぎとあわせてお尻のあたりにも痛みを感じるようなら、坐骨神経痛が疑われます。
坐骨神経は、腰からお尻の中を通って脚まで伸びている大きな神経です。
これが圧迫されると、お尻からももの裏、そしてふくらはぎにかけてジワジワと痛みが出ることがあります。
坐骨神経痛はしぶといですが、原因をしっかりケアすればふくらはぎの痛みもおさまってきますよ。
③ふくらはぎ自体が原因の場合
ふくらはぎの筋肉が硬くなってしまい、神経や血管を圧迫して痛みが出るケースもあります。
この場合は、筋肉のコリや張りが主な原因なので、ストレッチやマッサージなどのセルフケアで楽になることが多いです。
運動のしすぎやケア不足、または姿勢のクセなども関係しています。
少し専門的ですが、スポーツ選手がよく経験する「シンスプリント」でもふくらはぎに痛みが出ることがあります。
④内臓などその他が原因の場合
実はこれが一番注意したいパターンです。
ふくらはぎの痛みが、内臓の不調や血管のトラブルから来ている可能性もあるんです。
たとえば、「エコノミークラス症候群」として知られる深部静脈血栓症は、ふくらはぎに血栓ができて血流が滞り、痛みを引き起こします。
また、胃腸や腎臓の調子が悪いと、それがふくらはぎに“痛み”として現れることもあるんです。
今回はふくらはぎの痛みについて4つの視点からご紹介しましたが、これらの原因が複数重なっていることも少なくありません。
「ちょっと疲れてるだけかな?」というレベルなら簡単なケアでOKですが、 ・いつもと違う痛み ・強いむくみ などがあるときは、内臓や血管のサインかもしれません。
「たかがふくらはぎ、されどふくらはぎ」。 気になる症状があるときは、無理をせず、一度整形外科など専門の医療機関で診てもらうことをおすすめします。