
こんにちは。
スモールジムYell代表トレーナー
近藤です。
さて、ぎっくり腰を経験したことがある方も多いのではないでしょうか。
欧米では「魔女の一撃」と呼ばれるほど、突然襲ってくる厄介な腰痛です。
これまでに腰痛についての記事もたくさん書いてきましたが、比較的「慢性腰痛」をテーマにすることが多かったように思います。
で、ぎっくり腰ですが、しっかりトレーニングをしている人でも、なぜか何気ない動作──たとえばくしゃみをした瞬間や、歯を磨こうとかがんだ時など、ちょっとした拍子に「ピキッ」とやってしまうこと、ありますよね。
私の友人にも、アメフト部で筋肉ムキムキだったのに、自販機でジュースを取ろうとした瞬間にぎっくり腰になった人がいます…。
個人的に、ぎっくり腰にはある種の「法則」や「セオリー」があるように感じています。
それは、ぎっくり腰の直前だけでなく、その1~2週間前にやった「普段しないこと」が関係していることが多い、ということです。
たとえば、慣れない作業や、いつもしない動作をした後。
そんな出来事をすっかり忘れた頃に、朝の靴下を履くときや、歯を磨くときなど、本当に些細な動きで腰に「ピキッ」とダメージが表れてしまうのです。
この「普段しないこと」は、思い出そうとしても記憶に残っていないことがほとんどです。
でも、身体はしっかり覚えていて、知らないうちにストレスがたまっているのですね。
ちょっと怖いですよね。
例えば、ボウリングを久しぶりにすると、翌日腕に妙な筋肉痛が残ったりします。
これは普段鍛えているアスリートでも同じで、プロ野球選手がボウリングをしても筋肉痛になるそうです。
マラソン選手が短距離ダッシュの練習をすれば筋肉痛に、逆もまた然り。
つまり「慣れないこと」は、どんな人にとっても身体に負担になるのです。
そして、その小さな負担が積み重なったある朝── 突然、腰に「一撃」が走る、というわけですね。
一般の方で多いケースだと、雪かき、草むしり、普段より長時間のデスクワークなどがきっかけになりやすいです。
もしぎっくり腰になったら、その3週間くらい前までを振り返ってみてください。
「あれが原因だったかも」と気づければ、今後の予防にもきっと役立つはずですよ。