
こんにちは。
スモールジムYell代表トレーナー
近藤です。
さて、大人世代になると、体に何かしらの不調を感じている方も多いのではないでしょうか。
よくあるのは腰痛や肩こりですが、実は「股関節の痛み」も意外と多いのです。
今日はこの股関節の痛みについて、少し掘り下げてみたいと思います。
股関節は肩関節と同じ「球関節」と呼ばれる構造をしていて、ボールがソケットにはまるような形です。
グルグルと色んな方向に動かせる柔軟性の高い関節で、人間の体の中でもここまで可動域の広い関節はあまりありません。
そのぶん、周囲にはたくさんの筋肉や靭帯、血管や神経が入り組んでいて、何かしらの不具合が起きると痛みとして感じやすい場所でもあります。
原因としてまず考えられるのが「筋肉の異常」です。
血流不足や筋肉の損傷(打撲や肉離れなど)による炎症が痛みを引き起こすことがあります。
また、神経の圧迫も意外と多く、腰から股関節へ伸びている神経が何かに圧迫されることで、放散痛として股関節に痛みが出ることもあります。
「骨」の問題としては、特に女性に多い「変形性股関節症」があります。
これは、大腿骨と骨盤の接触部に負担がかかることで、軟骨がすり減り、骨を覆う骨膜に直接刺激が伝わって痛みが出るものです。膝の痛みにも似ていますね。
まれに「腫瘍」が原因ということもありますので、強い痛みが続く場合は早めに医療機関を受診してくださいね。
とはいえ、多くの場合は筋肉や神経の問題であり、動かしたり、適切なリハビリを行えば改善の余地があります。
体重の影響もあるので、必要に応じて減量も大切です。
人の体って、仕組みが分かれば意外とシンプル。
つい深く考えすぎて迷宮入りしてしまう専門家もいますけど……あ、私のことですね(笑)