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握力よりも、、

こんにちは。
スモールジムYell代表トレーナー
近藤です。
さて、いきなりですが…皆さん、ギューッと拳を強く握ることができますか?
おそらく問題なく握れると思います。笑
この「握る力」、いわゆる握力ですね(あまりに当たり前すぎて怒られそうですが…)。
実はこの握力、年齢とともに自然と衰えていきます。そのため介護の現場では「ニギニギ体操」などと呼ばれる運動が取り入れられ、お手玉を握ったりして握力を保つ工夫がされています。
また最近では、握力が「噛む力」と同じように、認知症の予防にもつながることが分かってきていて、改めて大切な力なんだなと感じます。
動物の中でも、猿や人間の手の機能はとても発達していますよね。
特にクライミングのような動作では、握る力(=把持力)がとても重要です。
そして今日、皆さんにもうひとつ問いかけたいのは、「手を思いっきり開けますか?」ということ。
いわゆる“パー”の動作ですね。
普段はあまり意識しませんが、これも大切な動きなんです。
筋肉は本来、縮む動きの方が得意です。
重力のある地球では、常に身体が下へ引っ張られているので、放っておくと加齢とともに姿勢が前かがみになりがちです。
また、脳梗塞などの後遺症でも、手足が「縮む方向」に麻痺するケースが多く見られます(もちろん例外もありますが)。
そう考えると、握力を鍛えることも大切ですが、握った手をしっかりと開く、つまり“広げる力”も同じくらい意識して動かしてほしいなと思います。
スポーツを楽しく続けるためにも、この「開く動き」、ぜひ意識してみてくださいね!