
こんにちは。
スモールジムYell代表トレーナー
近藤です。
最近、自分自身によく言い聞かせている言葉があります。
それが今日のタイトルにもある「8割でいい」という考え方です。
運動指導者や治療家として活動してきた中で、少しずつ自分の考え方が変わってきました。
「自分にできることって何だろう?」と考え始めたのは、鍼灸の専門学校に通い始めた頃からです。
当時は、東洋医学を学ぶ前の自分にとって、“お客様に価値を届けるためには、とにかく深い知識を身につけなくては”という思いが強くありました。
飽きられないため、そして信頼されるために、「もっと学ばないと」と焦っていたんだと思います。
それで、キネシオロジー、姿勢改善、骨盤のゆがみ、脳神経学、分子栄養学、さらには人体解剖ツアーまで…とにかく思いつく限り、たくさんの学びに飛び込んできました。
今思えば、体育大学を出ていないことへのコンプレックスもあったのだと思います。
“体育大出身のトレーナーには負けたくない”という気持ちが、強い原動力になっていました。
もちろん、それらの経験が今の自分の視野の広さにつながっていることは間違いありません。
でも、その知識やスキルがすぐにお客様に役立ったかといえば、正直あまりそうは感じていません。
評価もしていないのに、つい体をチェックして、「ここがこうですね」とダメ出しばかりしてしまったこともありました。
よくある施術家の自己知識満足です。。
完璧を求めるあまり、お客様を苦しめてしまったことも…。
その方は離れていってしまいました。
そんな中、鍼灸学校で学んだ東洋医学の「木を見ずに森を見る」という考え方に触れて、視点が変わっていきました。
とはいえ、診断で悪いところを決めつける問診などには少し違和感を覚えることもあり、頭の中が混乱していた時期でもありました。
そんなタイミングで「スモールジム」と出会いました。
そこで学んだのは、「もっとシンプルでいい」ということ。
そして、改めて気づいたんです。
多くの人は、自分の体について想像以上に無関心で、日頃から運動や食事で予防するという発想が少ない。
でも、調子が悪くなると病院には行く。そんな方が多いのが現実です。
それでも、「今の体の状態を100%完璧にしなくても、8割くらい良くなれば人生はもっと豊かになる」と思えるようになりました。
まずは「運動」「休養」「食事」という健康の基本を伝えていく。
難しい話じゃなく、分かりやすく、少しでも興味を持ってもらえるように。
それが今の自分の役割だと思っています。
研究者のように深く追求することも大切ですが、それ以上に「分かりやすく伝える」ことに価値があるんじゃないか。
そんなふうに考えるようになりました。
だからこそ、「8割でいいんです」。
ダイエットもリハビリも、最初から完璧を目指すと苦しくなることがあります。
それよりも、「8割できたらOK!」くらいのゆるさで、楽しく続けられる方がずっと効果的なんです。
実際、8割でも十分に変化を感じられますよ。