
こんにちは。
スモールジムYell代表トレーナー
近藤です。
さて、お客様との会話でよく出る話題のひとつが、「生まれつき体が固いんです」や「柔軟性って遺伝するんですか?」といったお話です。
柔軟性は健康や怪我予防のためにも大切ですし、動作の幅も広がるので「あったほうがいい」もの。
ただし、固めた方が良い関節もありますので、柔らかければ良いというものでもありません。
では、柔軟性は本当に遺伝するのでしょうか?
少し整理してみましょう。
まず、「体が固い」と感じる場面には、足が上がらない、前屈でつま先に手が届かない、バンザイができない、後ろで手が組めないなどが挙げられますよね。
これらは主に、筋肉や腱がどれだけ伸びるか、そして関節周辺の靭帯や軟部組織の柔らかさ、この2つの要素で決まってきます。
神経の伝達障害など病的な要因を除けば、ほとんどの人の柔軟性の問題は「筋肉や腱のかたさ」が原因です。
そしてこれは、遺伝による影響はほとんどないと言われています。
とはいえ「子供のころから固かった」という声も聞きます。
確かに、靭帯や軟部組織には若干の遺伝要素がありますが、それもごくわずかです。
そもそも2〜3歳頃の自分の柔らかさを覚えている人は少ないですし(笑)、その頃って、意外とみんな柔らかかったんじゃないかなと思います。
もしかすると「遺伝」だと思っている柔軟性の差も、実は生活環境による影響が大きいのかもしれません。
親子で同じような生活習慣をしていれば、自然と似てきますよね。
たとえば、食の好みなんかもまさにそうです。
とはいえ、今「体が固い」と感じている方も大丈夫。
毎日少しずつストレッチを続けることで、柔らかさは取り戻せます。お風呂上がりに10分でもOK。
長年かけて固まった体をゆるめるには、やっぱりコツコツ積み重ねるしかありません。
「面倒くさい〜!」という声も聞こえてきそうですが…魔法のような方法は残念ながら私も知りません(笑)。
ゴムゴムの実でもあれば別ですが、現実には地道な継続が一番の近道です!