
こんにちは。
スモールジムYell代表トレーナー
近藤です。
さて、お悩み相談でよく挙がるのが「肩こり」や「腰痛」です。
原因はさまざまですが、その中でも特に大きな影響を与えているのが“柔軟性の低下”です。
前回ご紹介した「行動体力」の中でも、柔軟性は最も重要な要素のひとつ。
現代の生活は、スマホやパソコン作業など、同じ姿勢で長時間過ごすことが当たり前になっています。
確かに便利な世の中になりましたが、体にとっては決して良いことばかりではありません。
体を動かさないと血流が悪くなり、筋肉は硬くなります。
その結果、慢性的な肩こりや腰痛につながるケースが非常に多いのです。特に内科的な異常がない場合、自分自身で予防・改善できる余地は十分にあります。
その筆頭が「ストレッチ」です。
ストレッチは、仕事の合間や寝る前など、ちょっとしたすき間時間でも取り入れやすいのが魅力です。
「私は昔から体が硬いんです…」という声もよく聞きます。
確かに、柔軟性には遺伝的な要素も一部あります。同じ足の長さでも、筋肉と腱の割合の違いによって柔軟性に差が出ることもあります。
しかし、それ以上に大きな影響を与えるのが、日々の生活習慣や環境です。
子どもの頃から関節の可動域を十分に使わない生活を長年続けていると、当然柔軟性は失われていきます。
柔軟性は、すべての動作の土台です。
高い柔軟性があると、思い通りに体を動かせるようになり、姿勢もよくなりますし、ケガの予防にもつながります。逆に柔軟性が低いと、動きに制限がかかり、さまざまな不調の原因になります。
筋肉は自ら縮むことはできますが、自然に伸びることはできません。
意識してストレッチを取り入れない限り、年齢とともにどんどん硬くなってしまいます。
歩いたり立ったりといった日常動作は、基本的に筋肉を縮める(収縮させる)動きが中心。
何もしないからといって筋肉が休んでいるわけではなく、むしろ萎縮して衰えていきます。
そうなると、ますます柔軟性は低下してしまいます。
そうならないためにも、日頃からストレッチの習慣をつけておくことが何よりの予防策です。
筋肉を柔らかく保ち、動きの幅をキープするためにも、こまめに体を伸ばしていきましょう。
小さな積み重ねが、快適な体づくりにつながっていきます。