
こんにちは。
スモールジムYell代表トレーナー
近藤です。
さて、「運動中のエネルギー」…いや、それどころか、生きていくためにはエネルギーが欠かせませんよね。
このエネルギーは、三大栄養素の中でも主に「糖質」から作られます。 そしてここで大切なのが、血液中の糖=「血糖値」です。
血糖値は、私たちが生きていくうえで一定に保たれるよう、体の中でホルモンによってしっかりと調整されています。
たとえば脳をたくさん使えば脳に、筋肉をたくさん使えば筋肉に――エネルギーがちゃんと届けられるようになっているんです。
本当に、人間の体ってよくできていますよね。
ただし、暴飲暴食を繰り返したり、一日中ゴロゴロしながら甘いものばかり食べていると… この調整がうまくいかなくなり、血糖値が乱高下してしまいます。
血糖値が急に上がることは、体にとってあまり良い状態ではありません。
今回は、「なぜ血糖値の急上昇が体に良くないのか?」について、いくつか理由をご紹介します。
まず、血糖値が急に上がると、体はそれを下げるために「インスリン」というホルモンを分泌します。
これは、血糖を体の細胞に取り込ませる働きをしますが、取り込み先の多くは脂肪細胞。つまり、余った糖は脂肪として蓄えられやすくなるんですね。
これはつまり…太りやすくなる、ということです。
もちろん、脂肪はエネルギーとして再利用もされますが、それにも限界があります。
さらに、血糖値が高い状態が続くと、インスリンが出続けることになり、だんだんと効きにくくなってしまいます。
この「インスリンが効きにくい状態」が、糖尿病の始まりです。
インスリンの分泌にも限界があるので、それを超えた生活を続けてしまうと、本当に糖尿病になってしまいます…。
昔に比べて、砂糖や甘いお菓子が簡単に手に入る今、そうしたリスクが身近になっているのも事実です。
また、血糖値が高いということは、血液中に糖がたくさんあるということ。 これは例えるなら「高速道路がGWで大渋滞」しているような状態。 この糖が血管の壁を傷つけやすくなり、動脈硬化の原因の一つになります。
進行すると高血圧や、脳梗塞・心筋梗塞といった重大な病気にもつながります。
そしてもうひとつ。「糖化」という現象もあります。
これは、体内のタンパク質と糖が結びついて、老化物質(AGEs)を作り出してしまうこと。 肌の老化、骨のもろさ(骨粗しょう症)などの原因にもなると言われているんです。
ちょっと怖いですよね。
さらに、急激に上がった血糖値は、インスリンの働きで今度は急激に下げられます。
すると「低血糖」状態に…。 この状態になると、イライラしたり、集中力がなくなったりして、また糖分が欲しくなるという悪循環に陥ります。
もちろん、甘いものを一切やめよう!という極端な話ではありません。
暴飲暴食や、甘い物の摂りすぎには気をつけつつ、「ほどほど」を大切にしていきましょう。
そのために、こんな工夫が効果的です:
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野菜など食物繊維の多いものをしっかり摂る
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よく噛んで、ゆっくり食べる
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清涼飲料水を控える
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適度な運動でエネルギーを消費する
いつもお伝えしているように、しっかり運動して、バランスの良い食事をしていれば、 多少のお酒やお菓子を楽しんでも問題ありません。
「何事もやりすぎず、ほどほどに」 これが健康と人生を楽しむコツかもしれませんね。