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膝について

こんにちは。
スモールジムYell代表トレーナー
近藤です。
私たち大人世代は、これまでいろんな経験を積んできましたよね。
学生時代に部活動でハードなスポーツに打ち込んでいた方も多いと思います。
一方で、社会人になると運動不足になりやすく、体重が増えたり、姿勢が崩れたりして、気づかないうちに関節の動きが悪くなってしまうことも少なくありません。
そうした中で、よく出てくるのが「腰」や「膝」の痛みです。
今回は、その中でも「膝の痛み」について、少しお話ししたいと思います。
膝の痛みの原因は大きく2つ
膝の痛みには、さまざまな原因がありますが、大きく分けると次の2つに分類できます。
1. 怪我によるもの(外傷)
転んだり、ひねったり、ぶつけたりといったアクシデントが原因で起こるものです。 たとえば、
  • 靭帯の損傷(前十字靭帯・後十字靭帯・側副靭帯などの断裂など)
  • 半月板の損傷(軟骨の損傷)といった、明らかな「怪我」です。
2. 日々の習慣によるもの(障害)
長年の生活習慣や過体重、運動不足によって膝に負担がかかり続けて起こるものです。 こちらは徐々に進行するケースが多く、代表的なものとしては、
  • 変形性膝関節症:膝の軟骨がすり減り、炎症や痛みが起こる状態
  • 膝蓋靭帯炎:太ももの筋肉が硬くなり、膝のお皿の下にある腱が引っ張られて炎症が起こる
などが挙げられます。
こういった症状は、いわば“日々の積み重ね”によって起こるものです。
防げる痛み、減らせるリスク
怪我(外傷)は完全に防ぐことは難しいですが、生活習慣や柔軟性の不足からくる障害は、予防が可能なケースも多いです。 実際のところ、日頃から身体をよく動かしておくことで、アクシデントが起きたときのダメージも軽く済む可能性が高まります。
ここで大切な視点を一つ。
膝は「被害者」なんです。
関節の役割には、「よく動く部位(可動性)」と「安定する部位(安定性)」があります。
このバランスが崩れると、膝に無理な負担がかかりやすくなります。
私の経験では、怪我以外で膝に痛みが出ている方の多くに、足首や股関節の動きの悪さが見られました。 これらの関節がスムーズに動かないと、その分の負担が膝に集中してしまい、痛みや不調につながるのです。
最近、膝の調子が悪いと感じる方へ
「特に何かしたわけじゃないのに、なんだか膝の調子が良くない…」 そんな方は、股関節や足首の柔軟性が落ちていないか、一度チェックしてみることをおすすめします。
もしかすると、そこに原因が潜んでいるかもしれませんよ。