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肩こりの原因は?

こんにちは。
スモールジムYell代表トレーナー
近藤です。
ジムで運動指導をしていると、お客さまからのお悩みでいちばん多いのが「肩こり」です。
きっと皆さんも、一度は感じたことがあるのではないでしょうか?
肩がこると、何をするにもなんだかスッキリしない…。
家事や仕事に集中できなかったり、疲れが取れにくくなったりと、日常生活にさまざまな影響が出てきます。
これまでにも肩こりについて取り上げてきましたが、今回は改めて「肩こりの原因」について一緒に考えてみたいと思います。
~肩の可動域が狭い~
バンザイをして、腕が耳の横までまっすぐ上がりますか?
この180°の動きができないと、肩こりが起こりやすくなります。
特に、初期の肩こりによく見られるパターンです。
長時間同じ姿勢でいる方に多く、肩周りの筋肉(肩甲挙筋や僧帽筋など)がこわばり、血行も悪くなってしまいます。 血流が滞ることで疲労物質がたまり、だるさや重さといった“典型的な肩こり”が現れます。
こういった場合は、肩周りの軽いマッサージや湿布を貼るなどのシンプルな対処でも、かなり楽になることがありますよ。
~ 肘まわりが原因の肩こり~
「右肩だけがいつもこる」など、左右で差がある場合は、肘まわりの筋肉の疲れが原因かもしれません。
特にパソコン作業が多い方に見られます。
キーボードを打つとき、実は指を動かす筋肉(腕橈骨筋など)が疲労していて、その疲れが肘から腕、肩にまで波及します。
こうした“離れた場所のコリ”が肩に影響することを「トリガーポイント」と呼び、肩こりの原因となるポイントは10種類以上あるとも言われています。
対処法としては、肘のまわり(特に腕橈骨筋)をセルフマッサージでほぐすのがオススメ。
肘のコリが取れると、意外と肩もスッと楽になることがあります。
~運動不足と体幹の弱さが影響~
運動不足が原因で肩こりが起きることもあります。
特に、腹筋をはじめとする「体幹の筋肉」が弱くなると、姿勢が崩れやすくなるんです。
腹筋が弱まると背筋とのバランスも悪くなり、上半身が前に倒れて“猫背”になりやすくなります。
この姿勢が続くと、首や肩周りの筋肉(僧帽筋や肩甲挙筋など)に余分な負担がかかってしまいます。
特に痩せ型の女性に多い傾向がありますが、誰にでも起こり得ることです。
予防としては、1日10〜20秒でOKなので、体を横に伸ばしたり、ひねるようなストレッチを取り入れてみてくださいね。
~股関節の硬さが原因のことも~
学生時代にスポーツをしていた方が、社会人になって急に運動をやめたときによく起こるパターンです。
スポーツをしていた人は筋肉量が多いぶん、使わなくなると筋肉が硬くなりやすい傾向があります。
特に腸腰筋や内転筋など、股関節まわりが硬くなると、歩いたり走ったりしたときの衝撃が吸収できず、肩や首にまで負担がかかってしまいます。
このタイプの肩こりには、股関節まわりのストレッチが効果的。ぜひ、日課として取り入れてみてください。
~いびきが原因になることも~
意外かもしれませんが、「いびき」も肩こりの原因になります。
とくに睡眠時無呼吸症候群など、気道が狭くなっている場合には注意が必要です。
いびきをかくと、首から肩にかけての筋肉に持続的な負担がかかり、それが肩こりにつながることがあります。
この場合の対処法は、まずは適正な体重を目指すことが大切です。
~ 肩こりの裏に大きな病気が隠れていることも…~
肩こりに加えて「両手のしびれ」がある場合は、注意が必要です。
たとえば、頚部脊柱管狭窄症(けいぶ せきちゅうかん きょうさくしょう)など、首の骨の変形によるものかもしれません。
また、「細かい作業が急にできなくなった」「手の感覚が過敏になってきた」などの症状も見逃せません。
ちょっと怖い話ですが、違和感を感じたら早めに医療機関での検査を受けましょう。
大人世代にとって、肩こりは切っても切れないお付き合いかもしれません。
でも、原因を知り、適切な対処をすることで、ずいぶんと楽になるものです。
気になる症状があれば早めにチェックしつつ、運動やセルフケアを上手に取り入れて、楽しく体を動かしていきましょう!