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足の事

こんにちは。
スモールジムYell代表トレーナー
近藤です。
みなさん、足の指ってしっかり動かせますか? 実は足の裏は、立っているときに地面と接している唯一の場所で、体の表面積のたった「2%」で全身を支えているんです。
この2%が私たちの全身に与える影響って、実はとても大きいんですよ。
現代の生活では、ほとんどの時間を靴の中で過ごしていますよね。
革靴、スニーカー、ハイヒール、ブーツ…いろんな靴がありますが、足の指たちは常に靴の中でぎゅうっと拘束された状態です。
そこで、ちょっと足首を動かしてみてください。
グー・チョキ・パーって、足の指でできますか?
私はというと…親指の「パー」がかなり怪しかったです(笑)。
こんなふうに、窮屈な靴で何十年も過ごしていると、足の指が動かなくなるだけでなく、外反母趾のようなトラブルにもつながってしまいます。
そうなると、本来の「2%」の支えが1.5%以下に…なんてことも。うーん、怖いですね。
足の裏にも筋肉があるのをご存じですか?
とくに有名なのは、土踏まずをつくっている「足底筋(そくていきん)」です。
そして、足の裏には「メカノレセプター」という感覚器もあります。
これは、地面からのわずかな変化を素早く脳に伝えてくれる、すごいセンサーのような働きをしているんです。
さらに、足の裏には「3つのアーチ(内側縦アーチ・外側縦アーチ・横アーチ)」というスプリングのような構造があります。 これがあることで、ジャンプして着地したときなどの衝撃を吸収してくれるんですね。
でも、このアーチが崩れてしまうと、クッションの役目を果たせなくなり、膝や腰に負担がかかります。
長時間歩くと足が痛くなるのもそのせいかもしれません。
いわゆる「偏平足」は、このアーチが落ちた状態のことです。
次は足首のチェックです。 足をまっすぐ伸ばしたり、自分の方に引き寄せたりしてみてください。
もし、足の裏がつりそうになったり、ふくらはぎやアキレス腱が突っ張る感じがあれば、だいぶ硬くなっている証拠です。
スポーツをする時だけでなく、日常の歩行でも足首の柔軟性が大事です。
足首がうまく動かないと、その上にある膝や股関節の動きまで制限されてしまいます。
ちなみに、足の骨の数、知ってますか?
片足だけでなんと28個!両足で56個もあるんです。
これらは靭帯や筋肉でしっかりと支えられていて、その中心にある「距骨(きょこつ)」という骨は、他の骨と直接つながっていないという不思議な構造になっています。
実はこの距骨、現代人はずれている人が多いそうなんです。
そして距骨がずれると、その上にある体全体のバランスまで崩れてしまう…。
考えると、ゾッとしますね。
足って本当に大切。
だけど、足のトレーニングってちょっと面倒ですよね…。
足指の体操とか、他のトレーニングもあるし…。 でも、手軽にできる方法があるんです。
それは、「正しい靴を履くこと」。
これだけでも、足への負担がぐっと変わります。
なにせ、私たちは1日の半分以上を靴の中で過ごしているんですから。
ポイントは以下の4つ
✅ サイズだけでなく「ワイズ(足囲)」も合わせる
✅ 靴ひもをしっかり結ぶ
✅ かかとの部分がしっかりしていて潰れない靴を選ぶ(安い靴は意外とベコベコ…)
✅ インソールは、かかとがズレないものを選ぶ(距骨の安定に役立ちます)
この条件を満たす靴は、足にも体にも優しいものになります。
私たちの足は、毎日文句も言わずに体を支えてくれています。
だからこそ、もっと大事にしてあげたいですね。
私もそろそろ、新しい靴を買いに行こうと思います!