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インナーマッスルの役割

こんにちは。
スモールジムYell代表トレーナー
近藤です。
さて、前回インナーマッスルついて書きましたが、今回は「インナーマッスルって、結局どんな役割をしているの?」という疑問にお答えしていきます。
よく耳にする「インナーマッスル」は、いわば“縁の下の力持ち”のような存在。
大きな力を出すアウターマッスル(表層筋)とは異なり、見た目には目立ちませんが、体をスムーズに、そして安定して動かすためにとても大切な役割を果たしています。
まず1つ目の役割は、「動きの微調整」です。
たとえば、イスから立ち上がって歩き出すという何気ない動作でも、体の中では多くの筋肉が連携し、関節を曲げたり回したりといった繊細な動きが同時に起きています。
こうした細やかな調整を担っているのが、インナーマッスルです。
直接的に力を発揮するわけではないけれど、動作をなめらかに、自然にしてくれる、まさに黒子的存在です。
もう1つの大事な働きが、「関節の位置や姿勢の安定化」です。
人の体は、ロボットのように関節がガチガチに固定されているわけではありません。
骨と骨は、軟骨や靭帯、腱などの柔らかい組織でつながれ、ある程度の“遊び”があるからこそ、いろんな方向に自由に動けるのです。
しかし、関節がゆるすぎてもダメ。
動きがブレたり不安定になったりします。
逆に硬すぎると、自由な動きが妨げられます。
そこで、インナーマッスルが必要になります。
動作に合わせて骨の位置関係を微調整し、ちょうどいいバランスを保ってくれるのです。
インナーマッスルは、力を競うための筋肉ではありません。
でも、私たちが毎日を快適に、スムーズに動いて過ごすためには欠かせない存在。
だからこそ、しっかり意識して鍛えていく価値があるのです。