
こんにちは。
スモールジムYell代表トレーナー
近藤です。
さて、午後、デスクに向かっていると突然襲ってくる強烈な眠気。
お昼ごはんを食べたあとの“うとうとタイム”は、多くの人が経験しているはずです。
「眠ってはいけない」と頑張るほど、頭はぼんやりし、集中力は低下……。そんな時間を、逆に“最高の回復タイム”に変えられるとしたらどうでしょうか?
実は、昼寝を積極的に取り入れている国があります。
スペインでは「シエスタ」という文化があり、昼食後にたっぷり休息をとるのが一般的。
場合によっては3時間ほどの長い休憩が取られることもあります。
この「社会が昼寝を許容している」環境は、疲労回復や生産性の観点から見ても理にかなっているのです。
アスリートの世界でも、昼寝は戦略の一つです。たとえばサッカー界のスーパースター、リオネル・メッシ選手も昼寝を日課にしており、一時期は「昼寝不足が不調の原因では?」とささやかれたことも。
味の素と日本オリンピック委員会が行った調査によると、アスリートの平均睡眠時間は8時間超。
そのうち1時間ほどは昼寝が占めており、約7割が昼寝を活用しているというデータもあります。
では、昼寝にはどんな効果があるのでしょうか?
1つ目は「疲労回復」。昼寝は夜の睡眠の約3倍の回復効果があるとも言われ、短時間でも体と脳にしっかりとエネルギーが戻ります。
2つ目は「集中力・記憶力の向上」
眠気を無理に我慢するよりも、少し休むことで頭がスッキリし、学びや作業の効率がアップします。
3つ目は「心臓病リスクの軽減」
研究では、日中に軽く眠ることで血圧が安定し、心臓への負担が軽くなるという結果も出ています。
とはいえ、長すぎる昼寝は逆効果になることも。
理想的な昼寝の時間は30〜60分程度。タイマーをセットしておくと、スムーズに起きられて午後の活動にも切り替えやすくなります。
眠気は「敵」ではなく、うまく付き合えば「味方」になります。
中々日本社会では難しいですが、日々のスケジュールに無理なく取り入れながら、午後をもっと軽やかに、そしてパフォーマンス高く過ごしていきましょう。