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脳と筋肉

こんにちは。
スモールジムYell代表トレーナー
近藤です。
さて、私たちの身体は「脳と筋肉が別々に働いている」と思われがちですが、実際にはこの二つは密接につながっています。
脳が司令塔、筋肉が実行部隊という関係です。
たとえば、歩く、手を伸ばすといった動作も、すべて脳からの信号によって筋肉が動いています。
脳の中の「運動野」が筋肉に電気信号を送り、筋繊維が収縮することで体が動くのです。
つまり、筋肉を動かすということは、同時に脳を活性化しているということでもあります。
このつながりは単に動作のためだけではありません。
筋肉を動かすことで、脳に「刺激」が返っていきます。
たとえば片足立ちのようなバランス動作では、体の傾きを感知する感覚器が常に脳へ情報を送り、脳は微調整の命令を繰り返します。
この往復が脳の神経ネットワークを鍛え、「反応の速さ」や「判断力」を保つトレーニングになるのです。
まさに筋トレは脳トレでもあります。
さらに最近の研究では、筋肉から分泌される「マイオカイン」と呼ばれる物質が脳の神経細胞を守り、記憶力や集中力の維持にも関与していることが分かっています。
つまり、筋肉を動かすほどに脳の健康も促されるということです。
逆に、運動不足が続くと脳への刺激が減り、思考力や気分にも影響します。
スモールジムでは、単に筋力アップを目的とするのではなく、「脳と筋肉の対話」を意識したトレーニングを大切にしています。
動作に意識を向け、バランスや呼吸、感覚を伴う運動を行うことで、身体だけでなく脳も若々しく保つことができるのです。
筋肉を動かすことは、自分の脳を育てること。まさに“動くことは考えること”なのです。