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バランス感覚

こんにちは。
スモールジムYell代表トレーナー
近藤です。
さて、私たちが当たり前のように「立つ・歩く・向きを変える」ことができる背景には、耳の奥で静かに働く耳石(じせき)の存在があります。
耳石は炭酸カルシウムでできたごく小さな粒で、その数は片側で約1万粒もあると言われています。
まさに平衡感覚を生み出す1万粒の砂です。
耳石は内耳の前庭という場所にあり、頭の傾きや直線的な動きを感知しています。
頭を傾けたとき、耳石が重力に引かれて動き、その刺激が神経を通じて脳へ伝わることで、「今、自分の体はどんな姿勢か」を瞬時に判断できるのです。
これにより、私たちは無意識のうちにバランスを取り、転ばずに日常動作を行えています。
しかしこの仕組みはとても繊細です。
加齢や運動不足、長時間の同じ姿勢、体調不良などが重なると、耳石の働きが鈍くなったり、本来あるべき場所からずれてしまうことがあります。
その結果、ふらつき、めまい、立ちくらみ、方向感覚のズレといった不調が現れやすくなります。
特に「動いていない時間」が長い人ほど、平衡感覚は衰えやすいと言われています。
ここで大切なのが、日常の中での適度な刺激です。
歩く、頭の向きを変える、片足立ちをするなど、シンプルな動きが耳石への良い刺激になります。
特別なトレーニングでなくても、生活の中で体を立体的に使うことが、平衡感覚のメンテナンスにつながります。
スモールジムでもこのバランストレーニングをレッスンに取り入れております。
平衡感覚は、筋力や柔軟性と同じく「使えば保たれ、使わなければ衰える」能力です。
耳石は目立たない存在ですが、私たちの安心・安全な動きを支える縁の下の力持ちです。
日々の小さな動きの積み重ねが、転ばない体、ブレにくい体、そして自信を持って動ける体をつくってくれます。
まろやかに、でも確実に、体の感覚を育てていきたいですね。